2歳前後のお子さんが突然激しく泣き叫んだり、不機嫌になったりした経験は、ありますか。
突然泣かれたりすると、ママとしてはどうしたのかと困ってしまいますよね。
これには、ちゃんと理由があるんです。
いくつかの例を紹介しますね。
教室で、おむつを替えようとした時のこと。
2歳の子ですが、おむつを脱いでから、その子の替えの新しいおむつが無いことに気づき、教室にあった違うメーカーのおむつを履かせました。
すると、火がついたように泣き続け、先生が履かせようと色々な声掛けをするも全く意味はない!
そこで、今まで履いていたおむつを再度履かせると、ぴたっと泣き止みました。
いままで履いていたのを履かせるのをためらいましたが、その子が安心できるならと思い、履かせました。
息子のこと。
お風呂の入浴剤を入れるのは、彼の仕事になっていました。
ある日、姉だったか、主人が入れてしまったら、大泣きで、気持ちを切り替えるまで、かなりの時間がかかりました。
娘が、バレエをやっている時のお話。
いつも、最後は、スキップをしておしまいになるのですが、他の生徒さんの妹さんも(おそらく2歳くらい)一緒に真似てスキップをして終わるというのが、習慣になっていたんです。でも、その日は、時間がなくて、スキップをしないで終わりになったんです。
もう、おわかりですか?そのお子さんは、泣き出しました。そのあとどうなったのかわからないのですが、おそらく引きずっていたんじゃないかな。
これは、わがままではないんです!!
子どもの中に、秩序があって、それが崩れてしまって不安になって泣いているんですね。
小さい子どもにとって、いつもと同じ場所にものがある、とか、いつもと同じ流れですごす、というのはすごく大事なんですね。
大人や少し大きくなった子にとっては、たいしたことなくでも、この年齢の子どもたちにとっては、すごく重要なことなんです。
まだこのくらいの子どもは、この世界のことをよくわかっていないんです。それって、不安ですよね。
その時に、いつもといっしょ、が安心できるんです。
決められた場所に決められたものがあると、大人も安心ですよね。
他にも、いつもと違う道順で帰ったら泣いたとか、いつもママが座っている椅子にパパが座ったら怒るとか、お風呂に入ってから歯磨きをして寝るのに、今日はその反対で泣いたとか、色々あると思います。
これは、成長の過程で、秩序の敏感期(いつもと同じということに、こだわりが強くなる時期)というお話になるのですが、
生まれて1歳前後から3歳すぎまでのお子さんに見られるのですが、ピークは2歳になります。
世間では、イヤイヤ期、ちょうどその頃にあたるので、ママさんは、これはイヤイヤ期だから、仕方ないと思って諦めてしまっている方もいるかもしれません。
今は、秩序の敏感期にいるのね、と思うと、子どもへの見方や関わり方が変わって穏やかに関われるかもしれませんね。
コメント
COMMENT