モンテッソーリは、イタリアの中産階級の家庭のひとり娘として生まれました。小さなときから自立心の強い子どもでした。
小学校卒業後、男子が進学する工業中学校、さらに、工業高等学校に進み、技師になることを目指していました。
しかし、突然進路を変え、医学の道に進みます。そして、イタリアで最初の女性の医師になりました。
精神科医として初めて働いた病院で、障害児教育に興味を持ち、子どもを観察するうちに、「この子たちに必要なのは、治療ではなく教育である」と感じ、医師から教育者になりました。それだけにとどまらず、心理学、人類学、哲学と幅広い分野の知識を持ち、子どもを観察することをもとに、モンテッソーリの教育法が生まれました。