子どものための空間になりますので、
子どもが扱いやすいもの～大きさだったり、
重さ、持ちやすさ等～を用意しております。
棚には、整理整頓された教具、教材が置いてあります。
また、３歳頃までの環境と、
３～６歳の環境は変えています。
それぞれの発達段階に合わせて
整えられた環境で、子どもは興味を持った活動に
取り組むことができます。

子どもには生まれてから６年の間に、
ある特定のことに敏感になる時期があります。
その時期は、その環境の中で、
まるごと吸収し、努力をせずに学ぶことができます。
(敏感期と言います)
その時期を過ぎると、二度と現れません。
せっかくのチャンスを無駄にしないように、
教師はお子さんをよく観察し、
最善の関わりができるよう努めます。

子どもたちは、教室にある教具、教材は、
どれを選択してもいいのです。
教師がやらせるのではなく、
自分が興味を持ったこと、やりたいことを
自分で選んで、取り組みます。
何度繰り返し行ってもいいのです。
やりきるまでやっていいのです。
その先には、集中が生まれ、満足感を持って
終えることができるでしょう。

さつき先生は常に「子どもの良いところをみましょう」とおっしゃっていました。思慮深く、全てにおいてていねいで、優しい先生です。尊敬しています。

娘は３歳から５歳の間、３年間お世話になりました。一番大切な時期に、さつき先生のもとで、モンテッソーリ教育に基づいて成長できた事は、集中力や自発的に自ら進んで判断し、物事に取り組む力も身につき、本当に良かったと思っています。

通う前は、何で泣いているのか、何をしたら満足するのかがわからず、毎日が過ぎていたように思います。通うようになって、出来ることが増えたのはもちろん嬉しいですが、それよりも、子どもが満足感でいっぱいだなと感じているのを見ることがなにより嬉しいです。

モンテッソーリ教育の活動は、
個人活動になります。
一斉に、～～しましょうと
いうことはありません。
自分がやりたいことに
満足するまで取り組みます。
お子さん一人ひとりの、
ありのままの姿を受けとめ、
一人ひとりの個性を尊重していきます。
誰も同じ人間なんていません。
ほかの子と比較する必要はないのです。
「みんなちがって、みんないい」

お子さんは、
自分でやりたいことを決めて
取り組んでいる時、
試行錯誤しながら、頭を使い
色々考えておこなっています。
そうして、納得いくまで
繰り返し繰り返しおこないます。
その結果、お子さんの中に
集中が起きます。
お子さんの集中を守るために、
教師は様々なことに配慮します。

活動を通して、失敗を繰り返しながら、
「ひとりで出来た」という
成功体験を繰り返すことによって、
自信がついていきます。
「私は大丈夫」「今の私でいいんだ」と、
自分のことを受け入れることができ、
困難にぶつかっても、
想定外のことが起きても、
解決方法を考えて動けるようになります。
そして、自信がつくと、
次の活動にも、意欲的に
取り組むことができます。

やりたいことを十分にやれた子どもは、
心が満たされ、心に余裕が生まれ、
穏やかでいられます。
そうすると、
周りへも目を向けられるようになり、
思いやりを持って
人に接することができるようになります。
モンテッソーリ教育の究極の目的は、
「平和」です。
平和な世界は、子どもから始まると、
モンテッソーリは言っています。